軽く、丈夫で環境に優しいレジンコンクリートの普及を図る日本レジン製品協会
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レジンコンクリートとは レジンコンクリートとは レジンコンクリートの特長 レジンコンクリートの環境調和性

レジンコンクリートとは
環境調和イメージ
レジンコンクリートは環境調和型素材です

 レジンコンクリートとは、セメントコンクリートの結合材であるセメント水和物は一切使用せず、合成樹脂(液状レジン)によって、骨材や充填材を練り混ぜて固めた材料です。
 レジンコンクリートの液状レジンとしては、不飽和ポリエステル樹脂に代表される熱硬化性樹脂が多く使用されます。開始剤(触媒)や促進剤と混合することによって生じる液状レジンの重合反応は、骨材相互を短時間に強固に接着しますので、硬化した成形物は密実であり、高強度でかつ耐久性にも優れた性能を示します。レジンコンクリートは、液状レジンの種類やグレードを選択することによっても、様々な性能を付加することも可能な機能性に優れた材料です。
 このような材料特性を有するレジンコンクリートは、土木構造物の 長寿命化・省資源化を図る上で最適な材料であり、環境負荷の低減 や地球温暖化防止に貢献する環境に優しい環境調和型素材です。



レジンコンクリートの特徴
高強度なので軽量化できます
高強度材料のため、薄肉厚、軽量化が図れ、輸送効率の改善や現地施工作業 の省力化が可能です。

諸物性
レジンコンクリート
セメントコンクリート
単位容積質量(kN/m3)
22
23
圧縮強度 (N/mm2)
100
40
曲げ強度 (N/mm2)
20
4
引縮強度 (N/mm2)
10
2
     
耐薬品性能
レジンコンクリート
セメントコンクリート
硫酸(10%)
×
塩酸(10%)
×
水酸化ナトリウム(10%)
軽油
中性洗剤
 
耐食性が抜群です
各種薬品に対して優れた耐食性を示します。特に、硫化水素による腐食には 抜群の強さを示します。海岸部、温泉地などの特殊な酸性土壌にも安定して います。

摩耗に強く長寿命です
液状レジンの高い結合力によって、骨材相互を強固に固化した材料であるた め、摩耗作用に対しても優れた耐久性を有しています。

高い水密性を有します
吸水率が非常に小さく、凍結融解作用などに対して高い抵抗性を示します。 また、表面がなめらかで管などにおいては優れた水理特性を発揮します。

その他の特性が生かせます
・電気絶縁性(電気を通しません)
・振動減衰性(振動を吸収します)
・接着性(容易に接着ができます)
・着色性(容易に着色できます)
・美観性(景観製品にも適しています)


レジンコンクリートの環境調和性
温室効果ガスCO2の排出量を抑制できます
レジンコンクリートは、高強度で超早強性の材料であるため、製品の薄肉化、軽量化が図れ、製造・輸送・設置の工程において、鉄筋コン クリート製品に比べて、CO2 排出量を大幅に削減し、地球温暖化防止に貢献することができます。
【CO2排出量算出の範囲】
製造イメージ → 輸送イメージ 設置イメージ
製造   輸送   設置
 製品1kg当り製造するのに排出するCO2量に1基当りのマンホール質量を乗じて算出。    1号マンホールは4tトラック、3号マンホールは10tトラックを使用し、それぞれ満載で輸送距離50kmとしてCO2排出量を算出。    トラッククレーン(4.9t吊)を使用し、「建設機械等損料算定表」より燃料消費量・CO2排出量を算出。
※CO2排出量は,次の支援ソフト及びデ一タベースを用いて算出した。
「JEMAI-LCA Pro(Ver.2.2.1)」(LCA支援ソフト」・・・(社)産業環境管理協会
「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアルVer.3.0」・・・環境省/経済産業省
「ロジスティクス分野におけるCO2排出係数算定方法 共同ガイドラインVer.3.0」・・・経済産業省/国土交通省
天然資源の消費を抑制できます
レジンコンクリートは、軽量かつ優れた耐久性を有することから廃棄物の発生が抑制され、天然資源の消費も抑制(リデュース)し、環境への負荷が低減されます。リデュースこそが環境に対しての大前提と考えています。

上水道
下水道
情報通信
リサイクルができます
粉砕・分級した材料を、再度レジンコンクリート用骨材として利用し、同等の性能が得られることが確認できています。また、再生路盤材としても補足材(砕石)を混合すれば下層路盤材の品質規格を満足することから有効利用が可能です。

有害物質の溶出がありません
レジンコンクリートの安全性を確認するため破砕物の溶出試験を外部機関で実施し、廃棄物処理法の海洋投棄基準/水質汚濁に係わる環境基準/土壌汚染に係わる環境基準の全ての基準を満足する計量証明が得られており、有害物置の溶出はありません。

環境ホルモンの疑いはありません
レジンコンクリートの結合材に使用されているスチレンモノマー(単量体)について、環境ホルモンの疑いがあるスチレンダイマー(2量体)およびスチレントリマー(3量体)との関係が懸念されていましたが、平成12年10月環境庁(当時)は、スチレンダイマー及びトリマーを内分泌撹乱作用を有すると疑われる化学物質のリストから外したことからその懸念は無くなりました。

燃やしてもダイオキシンは発生しません
レジンコンクリートには、通常ダイオキシンの発生源とされている塩素化合物は含まれていません。また、レジンコンクリートは無機質の配合割合が多いため可燃物ではありませんが、強制燃焼された場合でも熱硬化性樹脂の組成が炭素・水素・酸素のみであることから有害物質の発生はありません。

安定型産業廃棄物として処理ができます
レジンコンクリートの廃材は、使用形態や配合状態によって「がれき類」または「廃プラスチック類」に分類し、安定型産業廃棄物としての処理が可能です。


日本レジン製品協会