レジンコンクリートの特長

レジンコンクリートとは?

レジンコンクリートとは、セメントと水といったセメント水和物を一切使用せず、結合材である熱硬化性樹脂(液状レジン)に乾燥させた骨材及び充填材(フィラー)を加えて練り混ぜて固めた材料です。

レジンコンクリートの固化機構は、セメントコンクリートのようにセメントと水の水和反応によるものではなく、液状レジンの重合反応により高い結合力で短時間に固化させるものです。
そのためレジンコンクリートは、圧縮・曲げ・引張特性などが高強度であるほか、耐食性、水密性、耐摩耗性、遮塩性、接着性などに優れた特長を持つ材料です。

高強度なので軽量化が可能

 

レジンコンクリートは高強度材料のため、薄肉厚による軽量化が図れ、輸送効率や現場施工作業の省力化が可能です。

主な特性値


曲げ強度に関する試験例

抜群の耐久性

各種薬品に対して優れた耐食性を有しています。特に、硫化水素に対しては抜群の耐久性を示します。海岸部、温泉地などの特殊な酸性土壌に対しても優れています。

主な特性値

硫酸浸漬試験の事例

 

 

耐摩耗性に優れるので、長寿命

液状レジンの高い結合力によって、骨材相互を強固に固化した材料であるため、外部からの摩耗作用に対しても優れた耐久性を有します。

粗度係数が低く、摩擦係数を低減可能

吸水率が非常に小さく良好な水密性を有するため、凍結融解作用や地下水の浸透の対して高い抵抗性を示します。
また、表面が滑らかなため、管などにおいては優れた水理特性を発揮します。

 

優れた施工性

各種性能を活かした製品設計によって、薄肉化・軽量化することで、掘削や埋戻しの際の土量低減、一体化したプレキャスト製品により施工の省力化及び工期短縮が図れるなど、優れた施工性を発揮します。

レジンコンクリートはあらかじめ工場で組み立てた製品を工事現場の掘削穴に据え付けるだけで済むので、工期が格段に短縮します。
また、複雑な形状の構造物や大型構造物は、工事現場で型枠を組んで生コンクリートを打設し養生期間を設けなければなりませんがレジンコンクリートの場合には、あらかじめ分割した工場製品を現場で接着組立てし一体化することができるため、大幅な工期短縮が見込めます。

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